掲載日 平成22年12月15日 |
青梅駅より青梅街道を西の方へ10分程歩くと、都の有形民俗文化財に指定されている旧稲葉家住宅があります。その前を過ぎ「此処に駅有き」の碑がある信号を左折すると名刹として知られる金剛寺の白塀が見えてきます。1997年に新しくなった山門をくぐると、都の有形文化財に指定されている表門と左側に石垣の上に建つ鐘楼が見えます。この鐘楼に掛けられている銅鐘は、天保12(1841)年にあった火災を免れ、また、昭和16(1941)年の日中・太平洋戦争時における国家総動員法に基づく金属回収令により、市内で多くの銅鐘が供出された際にも、供出を免れました。この銅鐘は中世以来、多摩郡の鋳工として最も著名な横川村(現八王子市横川町)加藤五郎右衛門宗次の製作で、寛文6(1666)年8月に寄進されました。高さ131.0cm、口径68.5cm、厚さ8.0cmあります。池の間と呼ばれる部分には、金剛寺の縁起として青梅地名伝説・将門伝承説話や青梅村の四代目代官 このように、銅鐘の製作・銘文などから貴重な歴史事情を示すものとして平成15年8月に市の有形文化財に指定されました。12月31日にはご住職と共に除夜の鐘を突いてみてはいかがでしょうか。 | |
---|---|---|
市文化財保護指導員 儘田 小夜子 | ||