掲載日 平成18年12月15日 |
この画像は、田辺晴右衛門 清右衛門は、もと武田家の旧臣でしたが、天正10年(1582)主家没落の後、北条氏照に仕え、市内日向和田の楯(鰭)の沢に館を構えて住んだ地侍です。 北条滅亡後は、子・平四郎や孫の宇太夫ともに徳川家に仕えています。 楯の沢にあった清右衛門邸の遺構(門)は、孫の代に移築され、日向和田にある明白院の山門になっていると伝えられています。 墓は、市内天ヶ瀬・金剛寺にあり、墓誌には明暦4年(1658)、72歳で没したとあります。 この画像は、没後まもないころの製作と推察され、江戸時代初期の武士の風俗を示す資料として、また青梅地区に密接な関係のある人物の画像として、大変貴重です。 そのため昭和40年に都有形文化財に指定されました。 金剛寺に蔵されていますが、非公開です。 | |
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市文化財保護指導員 三好 ゆき江 | ||
参考資料 『青梅文化財・史跡・天然記念物』より |
参考資料 『特別展・青梅の名宝』より | |