掲載日 平成18年2月15日 |
この青磁鉢は、天ヶ瀬町の金剛寺にあります。 口径45.1cm、高さ12.7㎝、高台径19.0cmの大ぶりな鉢で、灰白色の磁胎に青磁 青磁は磁器の一種で、素地と釉薬に含まれる鉄分が、還元炎で焼成されて青く発色します。 中国で生まれ発達した陶芸技法で宋時代に最盛期を迎えました。 なかでも 金剛寺の青磁鉢は、重厚なうちにも明るさのある砧手よりくすみ、天龍寺手より明るい作品です。 土肌、釉調などから南宋から元にかけての作と推定され、砧手から天龍等手への推移をみるうえで貴重で、昭和40年に都の有形文化財に指定されました。 本品を納めた木箱には、雨乞鉢で嘉永4年(1851)に箱を作って収めた旨の墨書があります。 また、室町時代末期、小田原北条氏から同寺の良深僧正に贈られたと伝えられています。 さらに永禄(1558~1569)年代に、金剛寺で良深僧正が、 金剛寺へは、都営バス青梅支所から約5分です。 ただし、青磁鉢は非公開です。 | |
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市文化財保護指導員 三好 ゆき江 | ||
参考資料『青梅文化財・史跡・天然記念物』より | ||