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  • 更新日 2015年8月26日
  • 青梅市「広報」より
    《第百七十三回》ふるさとの文化財

    寺領安堵状じりょうあんどじょう
    【青梅市指定有形文化財】
    掲載日 平成27年8月15日

    青梅とその周辺を鎌倉時代より支配してきた豪族三田氏は、北 条早雲を始祖とし、小田原を本拠地としていた後北条氏によって永禄6(1563)年(永禄4年の説もあります)に滅ぼされます。今からおよそ450年前の出来事です。

    この寺領安堵状じりょうあんどじょうは市内金剛寺に下付かふされたもので、縦34cm、横50.5cmの紙を二つ折にしたものに、


    寺領之事如

    前々寄進申候

    就中塩船寺

    青梅両寺之門

    内不入定置候

    也仍件如

    永禄五年

    六月廿日

    金剛寺


    と書かれています。年号の上に「如意成就にょいじょうじゅ」の印が押されていることから滝山城主・北条氏照から特別に塩船寺・青梅両寺(金剛寺・梅岩寺)に税の免除を約束したものです。この文書は三田氏の衰退と北条氏の勢力拡大の様子がわかる貴重な資料として、昭和39年に市の有形文化財に指定されました。

    寺領安堵状は、現在非公開となっています。

    問い合わせ 郷土博物館 ☎ 23・6859

    市文化財保護指導員
    儘田小夜子
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