<目次>表紙
(第1章)カガミガイとの出会い
1.研究を始めたきっかけ
  2.化石の標本作り   3.発掘をした浜名湖について   4.カガミガイについて調べた事 
5.カガミガイの採集  
(第2章)カガミガイの生態とカガミガイの貝殻の研究
1.今年の研究テーマ
  
2.研究内容 (1)カガミガイの生態 @カガミガイの飼育観察   
A砂にもぐる速さ調べ
   Bカガミガイとアサリの浄化作用   C温度と動きの関係
(2)カガミガイの貝殻を使った研究@顕微鏡などでの貝殻の観察  
A貝殻の重さに対する強さ調べ  B微生物の入った土に対する貝殻の強さ調べ    
C身の回りの液体に対する貝殻の強さ調べ
D化石の貝についていた砂泥からの水質調べ      
(第3章)研究の結果と今後の課題
1.研究の結果
     2.今後の課題と感想  3.最後に(貝のタイムカプセル) 4.参考文献    5.お世話になった方々 
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3 最後に・・貝殻のタイムカプセル

飼育をしていたカガミガイと貝のタイムカプセルを持って、7月27日、ふたたび女河浦海岸へ行った。

?マークのマジックの会社のHP

 カガミガイを初めて採った7月5日とはちがって、海水浴に来た人やアサリをとりに来た人でいっぱいだった。アサリを採りに来た人たちは「今年はアサリが少なくて、いつもの年よりカガミガイが多くて困るよ。カガミガイはまずくて食えねぇんだ。」と言ったけれど、ぼくは心の中でちょっとうれしかった。「カガミガイ、まずくたっていいから、生き延びて大きく堅くなって化石になって未来の人に見つけてもらえよ!」と思ったからだ。ぼくは海水浴場を囲んだロープの所まで泳いでいって、海水浴に来た人やアサリを採りに来た人に採られないようにロープの外へカガミガイを沈めた。飼育したカガミガイにはぼくの研究に協力ありがとうという気持ちをこめて沈めた。貝のタイムカプセルには「どうか未来の人が見つけてくれますように・・」と願いをこめて沈めた。