<目次>表紙
(第1章)カガミガイとの出会い
1.研究を始めたきっかけ
  2.化石の標本作り   3.発掘をした浜名湖について   4.カガミガイについて調べた事 
5.カガミガイの採集  
(第2章)カガミガイの生態とカガミガイの貝殻の研究
1.今年の研究テーマ
  
2.研究内容 (1)カガミガイの生態 @カガミガイの飼育観察   
A砂にもぐる速さ調べ
   Bカガミガイとアサリの浄化作用   C温度と動きの関係
(2)カガミガイの貝殻を使った研究@顕微鏡などでの貝殻の観察  
A貝殻の重さに対する強さ調べ  B微生物の入った土に対する貝殻の強さ調べ    
C身の回りの液体に対する貝殻の強さ調べ
D化石の貝についていた砂泥からの水質調べ      
(第3章)研究の結果と今後の課題
1.研究の結果
     2.今後の課題と感想  3.最後に(貝のタイムカプセル) 4.参考文献    5.お世話になった方々 
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C水温と動きの関係

(実験の目的)
飼育をしていて水温が高い日に入出水管をよく出すのに気づいたので、カガミガイの動きが温度と関係があるかどうかを調べる。
(材料)
保冷剤2つを用意した。
(方法)
カガミガイの水そうが置いてある玄関はせまかったので窓を閉めきって水温をあげた。その後、保冷剤を使って水温を下げたり、保冷剤をはずして再び水温を上げたりした。

(結果とまとめ)
水温が26℃になったら入出水管を出し始め、26.5℃になったらさかんに動きはじめた。


保冷剤を水そうに入れて、温度を下げ始めた。

保冷剤を水そうに入れて、温度を下げ始めたら、25.5℃までは同じように動いていた。


しかし、25℃より下がったら入出水管の白い部分をかくして先端の黒い部分だけになり動かさなくなった。水管を引っ込めてしまったものもいた。23.5℃になったら全部の貝が水管を引っ込めてしまったが、保冷剤を入れてない元のままの26.5℃のとなりの水そうでは入出水管を出していた。

もう一度確かめるために保冷剤をはずした。25℃を超えると入出水管をまた出し始めた。

実験の結果を下の表にまとめた。


実験の結果から考えると、カガミガイは25℃以上の温度の方が活発に入出水管を出すことがわかった。入出水管を出すと言うことはエサを食べる行動なので、水温が高い方がたくさんエサを食べて大きくなる可能性が高いと思った。