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  • 更新日 2017年5月17日
  • 青梅市「広報」より
    《第五回》青梅市の文化遺産

    青梅市の概形がいけい数理地理すうりちり
    掲載日 平成29年5月15日

    青梅市の総面積は約103㎢で、市域はイノシシが東方を向いているような輪郭です。

    鼻頭は青梅市自立センターがある今井5丁目、下あごにあたる位置は末広町1丁目と新町9丁目です。その間には、瑞穂町の中に青梅市の市域が、舌のような形で伸びています。頭上でとがっている耳は、成木川に黒沢川が合流する富岡1丁目、前足は多摩川の最下流にある、友田町1丁目の青梅リバーサイドパークです。一方、短い尾は、市域の北西端にそびえる標高842mの黒山で、後ろ足は市域の南西端にそびえる、標高1千84mの鍋割山なべわりやまです。

    御岳山の南西方にある鍋割山は、市域の西端であると同時に、市内では最高地点です。最低地点は多摩川の河床ではなく、成木川の河床です。富岡1丁目と飯能市岩淵の境界に、岩井堂観音がまつられていますが、岩井堂の下にある淵が最低地点で、標高は約103mです。市内における、最高地点と最低地点の高度差は約981mもあります。

    多くの人が利用しているカーナビゲーションは、人工衛星からの電波を受信し、機器内で緯度経度を算出して、地図映像として表していますが、わが国の基準点は、港区麻布2丁目にある日本経緯度原点です。青梅市の中心である市役所の位置は、日本測地系で東経139度16分42秒、北緯35度47分4秒なので、経緯度原点より27分59秒、西方へ離れています。

    地球を完全な球体とすれば、市役所は麻布2丁目より、日の出・日没が約1分52秒遅いことになります。しかしながら、市役所の標高は約188mで、麻布より約163m高く、一方、市役所の西方には奥多摩の山並みがそびえていることから、時間差は、日の出はわずかに遅く、日没はこれより早いと考えられます。

    問い合わせ郷土博物館

    ☎23・6859

    市文化財保護指導員
    角田 清美
    青梅市の概形青梅市の概形図「広報おうめより」
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