掲載日 平成29年9月15日 | 市内では、今から約1万5千年から1万2千年前のものとされる旧石器時代の遺構や遺物が9か所の遺跡から発見されています。今回は、裏宿遺跡から採集された「 石刃核とは、石刃(ブレード)を剥ぎ取った後の石で、残された痕跡からさまざまなことが分かります。 この石刃核は、昭和44(1969)年1月26日に都立多摩高校で行われていた配管工事の際に地下約50㎝のところから発見されたもので、長さ14㎝、幅13㎝、厚さ7㎝、重さ1千80gと大型です。市内の他の遺跡からの発見例がなく、近県での発見例もない、大変貴重な資料です。 形状は石刃核の大きな特徴である また、写真を見ると縦に浅い溝が見えます。これが石刃を剥ぎ取った痕で、最大で幅3㎝、長さはその4倍を超える13㎝に及び、石刃を剥ぎ取る高度な技術を持つ人がいたことが分かります。 剥ぎ取った石刃は、形や大きさによって このように、大型の石刃核の発見は、その希少価値に加え、市内の旧石器時代における石器製造の実態を明らかにする大変貴重な資料となっています。 問い合わせ郷土博物館 ☎23・6859 |
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市文化財保護指導員 鈴木 晴也 | ||
裏宿遺跡出土の石刃核 「広報おうめより」 |
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