掲載日 平成19年1月15日 |
縄文時代の遺跡を発掘すると、数多くの遺物が出てきます。 粘土を焼いて作った土器や川原などにある石を加工して作った石器などがそれで、皮や骨、木や草で作った道具も考えられますが、数千年に及ぶ時の経過から、物としてはほとんど残っていません。しかし、その存在は、土器の底部に残された この道具類の中で、石で作った道具というと石斧や矢じりを思い起こしますが、他にも、石の この石皿は、昭和の初め、沢井2丁目、JR沢井駅を中心とする、 石皿の用途は、クリ、クルミ、ドングリなどをこの皿の中に入れ、磨石によってつぶしたり、粉にしたりするためのものです。今まで、市内で数多く出土した石皿のうち、完形品としては大変珍しく、形も整っており、損傷も少ないことから、昭和39年11月3日に青梅市有形文化財に指定されました。石を加工して作る道具の中で、ここに上げた石皿は、中央をくぼませただけで石全体を利用した道具であり、刃をつけるために割ったり磨いたりして作られた道具と大きく異なっています。 この石皿は、市郷土博物館に収蔵されており、いつでも見ることができます。 | |
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市文化財保護指導員 鈴木 晴也 | ||
参考資料『青梅文化財・史跡・天然記念物』より | ||