掲載日 平成22年3月15日 |
塩船観音寺は、 寺伝によると大化年間(645~650)に伝説上の女性である若狭の 観音寺の仁王門(国重要文化財)をくぐると、正面に阿弥陀堂(国重要文化財)が有ります。この阿弥陀堂の本尊は、阿弥陀三尊像です。左脇侍(向かって右側)の観音菩薩立像が平成17年に市の有形文化財に指定されています。 この観音菩薩立像は、鎌倉時代中期の制作で、大仏師法眼快勢らによって造立されたものと考えられています。中尊の阿弥陀如来坐像は江戸時代、右脇侍の勢至菩薩立像は室町時代後期の製作です。 観音菩薩立像は、像高112.2cm、ヒノキ材寄木造り、玉眼、肉身部漆箔、衣部古色塗りです。腰を左にひねって立ち、曲げた左手に蓮華を持ち、右手は垂らし全指を伸ばしています。台座 観音寺へは、河辺駅よりバスにて「塩船観音入口」下車、徒歩5分程度です。 | |
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市文化財保護指導員 大久保 芳木 | ||