掲載日 平成23年7月15日 |
塩船観音寺の入口にある仁王門は、門の左右両脇に、都有形文化財指定の金剛力士(仁王)像を置く 門の構造は素朴ですが、厚味のある茅葺き屋根が外観に安定感を与えています。門を覗くと直線的な参道の先に阿弥陀堂が見え、 門に近付き、茅葺き屋根を見上げると、所々で茅が毛羽立つように引き出されています。恐らく、カラス(ハシブトまたはハシボソガラス)が巣作りの材料(巣材)として、引き抜きかけたものでしょう。茅葺き屋根は動物が茅を巣材等の為に引き抜いたり、茅の中に潜む小動物を食べるために穴を開けたりすることでも寿命が縮みます。最近は、野生化した外来種のアライグマが、 観音寺仁王門へは、塩船観音入口バス停から徒歩約8分です。 | |
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市文化財保護指導員 櫻岡 幸治 | ||
参考資料 『青梅文化財・史跡・天然記念物』より |
国指定の重要文化財 | 観音寺の山号 |
仁王門左右側の金剛力士立像(東京都有形文化財指定) | ||
仁王門右側の金剛力士立像(東京都有形文化財指定) | ||