掲載日 平成21年12月15日 |
観音寺(塩船観音)の仁王門を 建物としての建築年代は不明ですが、板壁の造りや、天井がなく屋根の下地が見える構造に古い様式が残され、文化財に指定されました。貞観年間(859~876)に天台宗の安然が比叡山から七社権現を勧請し、阿弥陀堂、薬師堂、十二僧坊等を建立したともいいます。 堂内には、藤原仏とされる木像の薬師如来立像一体が安置されています。薬師如来は、衆生を病苦、災難から救済する仏とされ、日光・月光両菩薩を脇侍とする薬師三尊としても尊崇されます。現世利益、特に医療に関する功徳のあるとされる薬師如来は、昔から人々に信仰されてきました。 山間の木造建築物は、板壁がキツツキの仲間に穴を開けられたり、天井裏がムササビの 平成21年11月、劣化が進んでいた茅葺の屋根を全面的に葺き替えました。 薬師堂へは、塩船観音入口バス停から徒歩10分です。 | |
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市文化財保護指導員 桜岡 幸治 | ||