掲載日 平成14年6月15日 |
青梅市内には、成木川や駒木町の清見川、梅郷の吉野川など、数多くのゲンジボタルの生息地がありますが、その中で小曾木2丁目の厚沢のゲンジボタルは、昭和43年(1968)に市 の天然記念物に指定されています。 当時の記録には、『厚沢に棲息するこの源氏ホタルは、今なお無数に群生し、夏の夜、その飛び交うありさまは、壮観ともいうべきほどである』とあります。 一時期、農薬の影響により激減し、また、休耕田の荒廃化や埋め立ての影響によって発生数が減りましたが、今でも、 6月下旬から7月上旬の発生シーズンには、数多くのホタルが飛び交うさまを見ることができます。 毎年、この時季には、近くの岩蔵温泉ではホタル祭が開か れ、厚沢通りはホタルを観賞しに訪れる人々で賑わいます。 また、同じ時季ゲンジボタルに混じってヘイケボタルも発生します。ゲンジボタルに比べて小さくて光も弱いことか ら、米の「しいな(皮ばかりで実の無いもみ)」にたとえて、小曾木ではシイナスボタルと呼ばれてきたようです。 市内でも場所が変わると、シイナッポタル、シイナ、ヌカボタルなどとさまざまな呼び方があるようです。 厚沢へは、東青梅バス停(労働基準監督署前)から都営バス(成木循環)か西武バス(飯能行)で岩蔵温泉下車、徒 歩10分です。 | |
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市文化財保護指導員 久保田 繁男 | ||