掲載日 平成15年10月15日 |
巨木が今も多くの人の心をとらえ、『巨木巡礼』と呼ばれる人たちが各地に点在する木々との出会い旅を続けています。 以前は中・高年の人たちが中心でしたが今は学生や若い女性も多くなっているようです。 長い年月を風雪に堪えてきた大樹の下に立ったときに感じる『安らぎと 奈良時代に創建された 多摩地区西部の山地は地味が肥え、年間の降水量が多いことからスギの生育に適し、古くから、その良材が多摩川や荒川の水流を利用して盛んに江戸へ送られました。 市内には今も、スギの巨木が多く見られますが『安楽寺の大スギ』は、その筆頭格であり、大正15(1926)年に東京都の天然記念物に指定されました。 以前は樹幹にコナラの寄生木があっ て『安楽寺の宿り木スギ』と呼ばれていましたが、平成9年にコナラは枯死しました。 また、近年、大スギも樹勢に衰えがみられましたが専門家による手だてが施されて回復しました。 安楽寺の所在地は成木1丁目583番地で、都営バス(成木循環)の『成木1丁目自治会館』下車徒歩5分のところにあります。 *例年、11月の半ばごろ、境内はモミジの紅葉が見ごろになります。 | |
---|---|---|
市文化財保護指導員 中西 勲 | ||
参考資料 『青梅文化財・史跡・天然記念物』より |
||