掲載日 平成17年4月15日 |
このカシの木は、畑中2丁目、地蔵院の北東約100m、土方重孝家の屋敷内にあります。市内最大のシラカシであることから、昭和32年に市の天然記念物に指定され、現在、幹周り約4.3m、高さ約23mです。屋敷の北方は、多摩川右岸の断崖に続く地形になっているため、冬季の多摩川を渡ってくる北西の季節風から、家屋を守るために植えられた屋敷林のなかの1本だと思われます。また夏季には強い西日も遮っています。年々生長を続けた木は、枝を広げ、葉を繁らせ、秋にはどんぐりをいっぱい実らせ、いつのころからか地域の人々から「大背戸のカシ」と呼ばれるようになりました。大背戸とは、土方家の屋号です。 シラカシは山野に生える常緑広葉樹ですが、昔から農家の暮らしに有用な屋敷林として植えられてきました。 常緑で燃えにくいので防風や防火のため、枝の上下を 大背戸のカシへは、都営バス(吉野行)畑中公会堂下車、徒歩10分です。 | |
---|---|---|
市文化財保護指導員 三好 ゆき江 | ||
参考資料 『青梅文化財・史跡・天然記念物』より |
||