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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第七十四回》ふるさとの文化財

    武蔵御嶽神社太々神楽むさしみたけじんじゃだいだいかぐら
    【東京都指定無形民族文化財】
    掲載日 平成19年5月15日

    御嶽神社を信仰するこうといわれる人々の最も正式な参拝方法として太々神楽だいだいかぐらが奏上されます。神楽の伝習は御嶽神社神主の必修で、先輩方から指導を受け、その後何度も演じて所作が自然になり、やがて熟練された神楽になり後進に継承されます。こうして200年以上にわたり代々受け継がれるうちに、御岳山独自の神楽になったわけです。昭和32年には都の無形民俗文化財の指定を受けました。

    演目は面をつけず儀式的に舞う神楽と、面をつけ神話を題材とした神楽の2系統があります。素面神楽は寛延年間(1748~51)に伝わったといわれ、「神吉田流御神楽記」には13の座(演目)が記されていますが、今では3座を残すだけです。面神楽は安永年間(1772~81)に江戸の真先稲荷より伝えられたといわれ、現在13座が伝承されています。囃子は台拍子だいびょうし大胴おうどという2種類の太鼓でリズムを刻み、曲目により能管と篠笛を使い分ける笛で構成されます。

    1回の太々神楽は通常最初に「奉幣ほうへい」、最後が「山の神」という演目で、この間に2座が演じられます。「奉幣」は舞台を祓(はら)い清める舞で、素面神楽に分類されますが、今は翁の面をつけて演じられます。「山の神」は短い神楽で、最後に神前に献上された餅を観客に投げ分かちます。

    太々神楽は毎年6月第3日曜日と9月敬老の日に、午前11時から一般公開されています。今年は、御岳山と武蔵御嶽神社が『美しい日本の歴史的風土100選』の準100選に選定された奉祝事業として、4月から11月まで毎月第3日曜日の夜8時から無料公開されます。その日、ケーブルは臨時運行します。(滝本~御嶽駅のバスは臨時運行されませんので、ご注意ください)

    市文化財保護指導員
    須﨑 直洋
     参考資料『青梅文化財・史跡・天然記念物』より
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