掲載日 平成20年10月15日 |
新町御嶽神社南側の雑木に囲まれた大きな窪地は井戸で、古くから近在の人々に「新町のおいど」と呼ばれてきました。 この大井戸は、新町の開村と密接なかかわりを持っています。新町は、江戸時代初期の慶長十六年(1611)吉野織部之助によって開かれたと言われています。 開村について織部之助が記録した「 大井戸はそのうちの一基で、「塩野仁左衛門井」と書かれている井戸です。深さ6メートルの 同時期に掘られた他の井戸は、筒井戸で、大井戸とは形態が大きく異なります。このことから開村以前から存在していた擂り鉢状の井戸を改修して使用したのではないか、とも言われています。 筒井戸の底部周辺からは、『明和七 かのえとら 大井戸は18世紀中ごろまで使用されていたようです。 新田開発の一役を担ってきた大井戸は、東京都指定史跡となり、大井戸公園として整備されています。復元された井戸の擂り鉢部は公開されています。 大井戸公園へは、都営バス青梅車庫~柳沢駅線「新町天神社」下車徒歩5分です。 | |
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市文化財保護指導員 小島 みどり | ||
参考資料 『青梅文化財・史跡・天然記念物』より |
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