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  • 更新日 2013年7月24日
  • 青梅市「広報」より
    《第九十三回》ふるさとの文化財

    住吉神社すみよしじんじゃ
    【青梅市指定史跡】
    掲載日 平成20年12月15日

    青梅の大祭は住吉神社のお祭りです。住吉神社は、応安2年(1369)、僧季竜が、延命寺を建てるにあたり、寺の背後の稲荷山に寺門の守護神として、季竜の故郷である摂津堺の住吉明神を勧請したのが始まりといわれます。祭神は底筒男命そこつつのおのみこと中筒男命なかつつのおのみこと上筒男命うわつつのみことの三柱と神功じんぐう皇后です。それ以前には、地主稲荷と呼ばれる小さな神社があったといわれ、本殿西側の小高いところに位置している稲荷社がそれだとされています。

    永正10年(1513)、三田領五十七か村の領主であった勝沼城主三田弾正氏宗、政定父子および氏子の寄進によって社殿の改修が行われ、青梅村総鎮守とされました。時に3月28日。以来この日を例祭日に定めてきましたが、明治5年(1872)、太陽暦採用にあたり4月28日に改め、今日に及んでいます。山車進行は4月27日・28日の両日に行われていましたが、昭和47年(1972)に5月2日・3日に変更され現在に至っています。

    住吉神社へは青梅駅から徒歩5分。住江町の商店街に面した鳥居をくぐり、急な石段を七十七段登りつめると静かな神域が広がり、社域は市の史跡に指定されています。

    拝殿の天井には、文政7年(1824)の新築に際し、青梅が生んだ画家・小林天渕てんえんが描いた雲竜図があり、市の有形文化財に指定されています。また、拝殿の向かって右手奥には、小林天渕が自身と祖父・小峰峯真ほうしん廃筆はいひつ等を集めて埋めた筆塚が、左手の稲荷社の前には、江戸時代後期の青梅の文人・根岸典則つねのりの碑が建っています。

    市文化財保護指導員
    久保田 繁男
     参考資料
    『青梅文化財・史跡・天然記念物』より
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