掲載日 平成27年1月1日 |
青梅市内の東端に位置する今井地区には、中世の平山城である今井城跡が保護されています。 付近の地形は、集落の北側に連なる霞丘陵から南東方向へ延びる細長い台地で、今井城跡は台地の先端に位置しています。 雑木林に覆われた城跡は、周辺の低地からの高さは3~5mで、規模は東西約115m、南北95mの広さです。 「城跡」と聞くと、多くの人は高く丈夫な石垣を想像しますが、本格的な石垣がある城は戦国時代後期、16世紀半ば以降に築かれた城で、それまでは 今井城跡の北側と東側には、深さ約1mの 今井城は今井氏が城主であったと伝わっています。 城がいつ頃築かれたかは不明ですが、発掘の際に出土した板碑の年号から、鎌倉時代の末期の正和元(1312)年の時点で何らかの施設があったことは確かのようです。 その後、15世紀末期から16世紀前半頃にこの地の支配者(今井氏か)が滅亡し、別の支配者に交代した可能性が発掘の結果から指摘されています。 現在残る城跡は戦国時代の16世紀半ば以降に築かれたようですが、誰が何の目的で城を築いたのかは謎に包まれています。 「城」と聞くと、多くの人は殿様がいて、 今井城跡(今井1-552)へは、西武バス原今井バス停下車、北に約500mの場所にあります。 城域内への入口は北西側にあり、説明版が立てられています。 駐車場はありません。 問い合わせ 郷土博物館 ☎23-6859 | |
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市文化財保護指導員 角田清美 | ||
今井城の空堀跡 | ||