三島神社のご神体(シンタイ)は、童子が馬にまたがっている木像である。
むかし、このあたりは、人里離れた寂しいところで、人通りもあまりなかった。
あるとき、ひとりの童子が馬に乗って通りかかった。 美しい着物を着て、宝でも持っていそうに思われた。 これを見た村人は、欲心(ヨクシン)をおこした。
やにわに童子におそいかかると、なぐり殺して、着物をうばってしまった。
その後、このあたりの村に、しばしばたたりがおこるようになった。 火事がおこり、悪い病が流行し、作物もできなかった。
村人は、童子を神にまつって魂を鎮(シズ)めようと考えた。 三島明神と名づけて童子をまつると、たたりは、たちまちやんでしまったということである。
いずれも、明確なものではない。
と、している。