Ome navi
Aoume
  • 更新日 2011年10月20日
  • 天狗の夜まねてんぐのよまね

    お手がそろえば文句にかかる

    よいこのさんさ

    めでためでたの若松さまよ

    枝も栄えて、そりゃ葉もしげる

    枯れておちても、そりゃ夫婦づれ

    よいのよいの エンヤラネー

    これは、むかし家を建てるとき、土台を固めるため土搗(つちつ)きをしながら唄ったドウヅキ唄である。 ドウヅキは、太い木を何本か組んで、まん中に重石をつるし、それに綱をかけて大勢で引くものである。 「よいこのさんさ」ともいう。

    ドウヅキは、何日もかかり、単調な作業である。 ドウヅキ唄は、その作業を楽しくするために、この他にもいろいろと即興(そっきょう)でおもしろおかしく唄によみこまれた。

    このドウヅキがあった日、御岳神社の山の方から、毎晩のように 「よいこのさんさ・・・・」 という声がするのである。 「天狗さまが、夜まねをしてらあ」と、人びとはいった。